発達障害一人暮らし奮闘記

発達障害(おまけに精神障害)診断済みの23歳女が1人でどうにか生きていく記録です。

【エッセイ】自分に殺されるのが怖い

「死ぬのが怖い」ではない。「自分に殺される」のが怖い。

私は「自分が自分である」という感覚が薄い。男に動かされていると感じることが多いし、世界をシルバニアファミリーのように感じたり、話している相手をマネキンのように思う時がある。

「自分は自分であり、他の何にも動かされない」という感覚は当たり前のものらしいが、私にはそれがない。限りなく生きている実感を得る日もあるけれど、次の日には、私というものが息を潜めて隠れてしまうのだ。

だから、もはや、希死念慮なのかどうか、わからない。「死にたい」じゃなくて「殺されるかもしれない」なんだもん。「玄関から強盗が入ってきて、ナイフで刺されるかもしれない」だもん。

まあ、中学生の頃は統合失調症と診断されていたので、「きっと殺される」というのは、被害妄想なんだと思う。女のヒステリックな被害妄想じゃなくて、統合失調症の症状である、れっきとした被害妄想。

今は、まだいい。「本当は強盗なんか入ってきてないじゃん」「何を心配してたんだ」と、冷静な時には現実を振り返ることができるから。

でも、どうだろう。自分が妄想に引き込まれて、あちらの世界の住人になってしまい、「殺されるかもしれない」という感覚が非常にリアルになったら。私は「これは妄想だ」と判断できる自信がない。

ストレスが溜まると、再発しやすいと言われる。再発を繰り返すと、どんどん病状が悪化するとも言われる。

ねえ、私、大丈夫でしょうか。

死にたいとは思わなくなってきたけど、殺されたら、きっと、抗う自信がない。本当に怖い。一人暮らしだから、兆候があっても気付かれないかもしれない。

せめてもの想いで、エンディングノートでも書こうかと思っている、齢23。ここまで長い期間精神科の薬を飲んでいるから、自殺率も高いだろうし、体に影響だって出るかもしれない。40くらいには死ぬと想定して、ひとまず、今を生き抜いていきたい。

少し弱気になってしまうこんな日は、お願いしとこう。どうか私を殺さないでください。しんどくても、きっといつかはハッピーになれるから。ね。お茶でも飲んで。人殺しなんかしないで、あなたも楽になってね。