発達障害一人暮らし奮闘記

発達障害(おまけに精神障害)診断済みの23歳女が1人でどうにか生きていく記録です。

【エッセイ】発達障害当事者、なぜか笑われたエピソードを分析してみるの巻

まあ、よく笑われるんです。私。自分では断じてふざけているつもりなんかないんだけどね。話している相手がプッと笑いだすと、「いや何で笑われたんだ!?」と、心中プチパニックになることも多い。

そこで、記憶にある「笑われたエピソード」を6つ思い返してみた。

能力不足が原因とか、見下されるとか、そういうのは悲しいから抜きで。ちょっぴり面白いハッピー編!

ついでに、ポンコツなりの分析も添えてね!

①史上最悪の笑われエピソード

元アルバイト先の飲み会に行った時の話だ。私が異動してから期間が経っていたので、そこには面識の無い新人さんがいた。

ちょっぴり緊張しながら入室すると、いた!新人さん。イケイケリア充っぽいキレイなお姉さんが、「あ!すうさんですよね!お話聞いてました」とニコニコで話しかけてくれる。そしてその後も、機関銃のように「私は◯月から入社して…」「すうさんは今◯◯の方ですよね?」とトコトン話しかけてくれる。

やっと一息付いた。そう判断した私は、こう言った。「アッ、こちらこそよろしくお願いします、すうです」

このやり取りを聞いていた周囲、一同大爆笑である。

いきなりだが、これは、私が覚えている範囲で一番理解できなかったケースだ。文章で見たら、何一つおかしいことは言っていない。念のため言っておくと、虐められているわけでもない(私が自然体で所属できる、数少ないコミュニティの1つだ)。でも、おかしかったようだ。

聞いてみたら「相手のフランクさに比べた、こちらの礼儀正しさ」「名を名乗る遅さ」が、面白ポイントとのこと。

いやわからん!初対面の人に礼儀正しいのは当たり前だし、名も名乗るだろ!じゃあ何て言うのが正解だったんだよ!とガチギレしたくなる案件でした。いや、本当に、コミュニケーションって激ムズです…。

 

インターン先のやらかしエピソード

保育士としての職を探していた私は、インターンに行った。実際の保育室で軽い面談を受けたのだが、保育室には児童用と思われる小さなイスと、大人用と思われる中くらいのイスがあった。

社員は「座ってください」と言う。(えっ、小さいイスの方がなんとなくいいのかな…?私でも座れそうだし…)と考えた22歳は、5歳児用のイスに座りかけた。

そこで、社員に「いや、さすがにwこちら(大人用イス)でw」と笑われたのである。

それまでは、そこそこ礼儀正しく良い感じでいけてたのに!本命の企業じゃなかったからまだいいものの、恥ずかしい判断ミスだった。要らぬ笑いを取ってしまった。

もはや、発達障害が関係あるのかどうかさえわからない。でも、こんな感じで、「500人に1人がやるミス」を、連発しちゃうんだよねえ。

 

③お疲れさまでした!の後、帰るのが早すぎるエピソード

これはもう、タイトル通りだ。就職したての頃、退勤時刻になったらすぐ打刻をするのがデフォルトだと思っていた。18時になった瞬間、「お疲れ様でした!何かお手伝いできることはありますか?それではお先に失礼します!」をハイスピードでやっていたのだ。

そしたら、風の噂で上長がこう言っていたと知った。「すうさん大丈夫かな、すごいスピードで帰っていくけど、何か大変な事情でもあるのかな…」

いやそうじゃないんだ!すみません!そう思われてしまうのか…!と、心底驚いた。

私の会社はほとんど残業代が出ないので、そういった面もあるんだけど、普通は「キリのいいところで終わらせる」「どうしても今日中にやりたいことをやる」ために、ピッタリに退勤するわけにはいかないらしい。

そもそもキリの良いところで終われるように計画を立て動くべきだし、どうしても今日中にやらなきゃいけないことが毎日あるなら、業務量や業務効率を見直すべきだ。そう思うのだが、これも杓子定規なんだろう。

今は、周りに合わせて、何となくそれっぽく動き、それっぽく退勤している。実は、仕事中で、一番社会人に擬態していると感じる瞬間だ。

 

④謎に堅苦しい言葉使っちゃうエピソード

THE☆アスペルガーっぽい、というエピソードである。ただ、経験上、私の場合は、「堅苦しい人だね」という評価にはならないようだ。

自分で言うのも何だけど、私には(1)外見が幼い(2)若い(3)演技だけど、喋り方はふわっとしている という要素がある。なので、「あの人堅苦しいよね」までは行かず、「いや言葉堅苦しいなw」くらいで済んでいるようだ。

例えば、「これどうですかね?」と聞かれて「大いにアリです」と答えてしまったり。

便秘に良い食べ物の話で、「最近バナナを導入しまして…」と言ってしまったり。

体調を聞かれて「すこぶる元気です」と言ってしまったり。

一時期は自分でも意識して「すごくいいですね〜」「めっちゃ元気です〜」という言葉遣いをしていたんだけど、『しっくり来ない!!!なんかアホっぽい!!!』と違和感しかなかったため、諦めた。

自分を受け入れることはなかなか難しいが、この点に関しては、「これが私っしょ」と割り切ることが出来ている。

 

⑤対子どもor対大人で、人格が変わりすぎるエピソード

学生の頃は、保育士としてアルバイトをしていた。誰しも子どもの前と大人の前では、キャラが変わる。でも私の場合は、それが顕著だったようだ。

アルバイトを卒業する時、上長に言われたことが、とても印象に残っている。「初めてお会いした時は、正直ちょっとこの人大丈夫かなって思ってたんですけど、子どもの前に立つと、本当に同じ人!?ってびっくりするくらい人が変わって…。すごい努力してるんだな、この人大丈夫だ、って思ったんです。」

「正直ちょっとこの人大丈夫かな」と思わせている時点で、社会人として擬態できていなくてアウトなんだけどね。でも、これ言われて、すごく嬉しかった。

たぶん、私、「子どもに対する接し方」を、論理でしか学んでいないんだよ。

実際、コミュニケーションは苦手だけど、保育の本や応用行動分析の事例を読めば、「何を言うべきか」「どんな声色で・態度で・表情で言うべきか」がわかる。ある意味、保育の世界の方がコミュニケートしやすかったのかもしれない。

 

⑥マジでありえない聞き間違えエピソード

これは発達障害というより、APD(聴覚処理障害)のようなエピソードかなあ。でも、よくある。

「水筒」を「沖縄」と聞き間違えたり。

「筆箱」を「たこ焼き」と聞き間違えたり。

もはや文字数しか合っていない。母音さえ合っていない。爆死である。

ただ、これに付随してついてきたのが、笑いだった。

真面目な顔で、全然違うことを言われるのは、面白いらしい。確かにコントや漫才でもよくある手法だ。ラバーガールなんかは、絶妙に会話が成り立たない感じを、上手く使っているよね。

ただ、現実にラバーガールの大水がいたら、なかなか生きづらい。でも、同時に、まあ、確かに面白いだろうなとも思う。一文字も合ってねえじゃん、ってツッコミたくなるだろうし。

なので、「いや、違いますよw」と笑われる瞬間が、私は嫌いじゃない。

 

以上、なぜか笑われたエピソード(ハッピー編)でした。これくらいなら、自分もちょっと面白いし、自己肯定感が下がるまではいかないんだよね。

アンハッピー編は、思い出したくもないね…暇な時にでも書いてみようかなあ。