発達障害一人暮らし奮闘記

発達障害(おまけに精神障害)診断済みの23歳女が1人でどうにか生きていく記録です。

【エッセイ】神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだJKが、ハッピー食いしん坊社会人になった話

「ねえ、もうちょっと食べた方がいいかも。退院できないよ。」

ミキちゃんに小さく耳打ちされて、しばらく黙りこくってしまった。

ミキちゃんは小学3年生。病棟に入ってすぐ、名前を教えてくれた優しい女の子だ。

この子は見ていたんだ。夕食の時、わたしがサバの味噌煮のハシッコをちょびっとだけ飲み込んで、そーっと箸を置いていた所を。

「食事の量は看護師さんがチェックしてるの。ご飯全部食べないと、退院も、外出も、できないんだよ。ソチニューインじゃなくても。」

ミキちゃんは、小学生とは思えない大人びた口調で説明してくれる。

…こんなにしっかりした子が、どうして、”こんな所”にいるんだろう。

▽入院したくない!

これは、キナリ杯 をきっかけに書き上げた、わたしのセキララガチガチノンフィクションだ。

銀杏が、お澄まし顔で通学路に居座り始めた頃。当時高校1年生だったわたしは、児童精神科の閉鎖病棟に入院した。

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すっっっごい、嫌だった。病棟のドアが施錠される瞬間なんか、「ここで全力ダッシュしたら逃げられるんじゃないか!?」って考えてた。

わたしは病気なんかじゃない!だって、毎日きちんと登校していたのだ。たとえ教室に入れなくなっても。電車に乗れなくなっても。1日の食事が、クッキー1枚になっても。

学校に行けなくなっちゃうから、入院なんて絶対に嫌だった。でも、『入院が難しいなら、ECT(脳に電流を流す治療)も考えていきましょうね』と言われたら?

…去年の春休みに観た『ビューティフル・マインド』という映画で、統合失調症ジョン・ナッシュはECTを受け、体を気持ち悪く跳ねさせていた!わたしは即答した。「にゅ、入院入院。入院でお願いします」

正直、これは超ダサかったと思ってる。いや、精神科入院のエッセイとか読むと、よくあるじゃないですか。「気付けば僕は閉鎖病棟のベッドで…」みたいな描写。何だろう、憧れるというか、これぞ精神科患者!って感じ。対するわたしは「にゅ、入院入院。入院でお願いします」…ウワーッ!へっぴり腰!ダサッ!恥ずッ!マクラぼんぼん!

マクラぼんぼんして、すみません。わたくし、毎日5分の"マクラぼんぼんタイム"を設けております。この"マクラぼんぼんタイム"により、過去の過ちを清算することが出来るのです…!


というわけで、5分経ったので、落ち着きました。別にこんな細かいことどうでもいっか!続きを書くぞ~!イェーイ!


▽ハロー、異常な世界

わたし、ごくごくフツーの女子高校生でした。

いつもギターケースを背負って読書してる、静かな子。夢は弁護士。現代文の先生のことがちょっと好きだったから、現代文のテストは必ず1位をキープした。先生おススメの本を読みこんだ。いや、少女漫画の内気系ヒロインか!

そんな日常を、それなりにエンジョイしていた。

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運命が変わったのは、個人面談の日。

わたしと担任はありきたりな会話をしていた。夢を聞かれて法学部に入りたいと答えたり、苦手な数学のせいで英語の勉強時間が取れない!と相談したり。

昼休み終了5分前のチャイムが鳴り、担任がファイルをまとめながら「何か気になることはある?」と聞いてきた。ふと思い出したことを言ってみた。

「そういえば、最近、授業中に後ろの方から、悪口が聞こえるんですよね。」

担任は、わたしの言葉を聞いても一切表情を変えなかった。でも、ちょっとだけ会話に空白が出来た。

「悪口は、誰が言っているの?」
「わかんないんですよね。男の人の声だから…」

担任は、動転したように目をキョロキョロと動かした。そして何度かウンウンと自分を納得させるように頷き、優しい声で「お父さんお母さんにも、お話していいかな?」と言った。

高校生のわたしは、「幻聴」を知らなかった。

『精神がおかしくなると、現実には無い声が聞こえることがある』ということさえ、知らなかった。

今となっては笑い話だけど、担任が動転するのも当たり前。当時、わたしが通っていたのは女子校だ。男の人の声なんてするわけない!はい、ビョーキ確定!

それからは、色んな病院に連れていかれた。言われるままに薬を飲んだ。なぜか紙に木の絵を描かされたり、スクールカウンセラーに涙ぐまれたりした。医師から「ハイハイは何歳から」「苦手な匂いは?」と大量に質問された両親は、すごく取り乱していたから、自分はすごく悪い子なんだ…と悲しくなった。

そのうち、文字が読めなくなった。現代文の先生は何を喋っているのか?それは日本語なのか?これは現実の世界なのか?わたしって誰のこと?

自分がおかしくなっていく未知の感覚。あれは、経験した者にしかわからない最恐ホラーだ。

ついに、学校のトイレの個室から出られなくなった。そして「ここから出たらお漏らししちゃうから、出られない」とガチで悩んだ。どうしていいかわからなくて、ガン泣きしていた。

腫れぼったい目で便器を眺めていると、神様の声が聞こえた!『よく頑張りましたね。もう楽になれますよ。』そうか!便器の中に顔を埋めて溺死すれば、お漏らしをしなくて済むじゃん…!神様、あなたはわたしを助けようとしてくれてるんですね!

わたしは何の疑いもない晴れやかな気持ちで、顔を便器に突っ込んだ。

もう、フツーの女子高校生じゃなくなっていた。

 

▽頼もしい小中学生ガールズ

入院した時も、現実と妄想の境目は、曖昧になっていた。「病院はたぶん現実。でも、看護師さんの言ってることは、妄想が現実かわからない」って感じ。

でも、食堂の席に座ったら、ストンと「あ、これ、現実だわ」「わたし、本当に入院しちゃったんだー」とわかった。

ミキちゃんは、本当に聡明な女の子だった。わたしがサバの味噌煮をひとつまみしか食べなかったことに気づいていたし、私が静かに泣いていたことにも、おそらく気付いていた。

「…すうちゃんはさ、親に入れられたの?早くここから出たい?」

夕食後、歯磨きを終えると、ミキちゃんが話しかけてきた。1ヶ月で退院するのだと答えると、落ち着いた声で「出られない場合もあるんだ」とミキちゃん。「えっ、どういうこと…」「食事量とか普段の感じが治んないと延びちゃうんだよ」「そうなんだ…」

話し込むわたしたちを見て、女の子達が集まって来た。「あ、ご飯。絶対食べた方がいいよ」「押し込む量を少しずつ増やすと意外とイケるよ!笑」

や、優し~。また泣きそう。オロオロする高校生のわたしに、小中学生ガールズは超具体的なアドバイスをくれた。

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「精神科病棟」と聞いて、わたしは正直、「おかしな子供ばっかりいるんだろう」と思っていた。全然そんなことなかった。

「異常」と見なされた子供は、みんな、とても親切で、素敵な子たちだった。

▽ごはん、ごはん、ごはん


それからというものの、わたしは毎日、ごはんを食べた。

エリちゃんが、獣のような咆哮を上げて部屋で暴れた朝。「エリちゃんは『暴れている時は苦しい』と言っていたな」と思いながら、お味噌汁、食べた。

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タクヤくんに、「俺が読もうとしてた新聞わざと読んだだろ!」と殴られそうになったお昼。「タクヤくんは、被害妄想が強くて、いつも苦しそうだ」 と思いながら、ハンバーグ、食べた。

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ミキちゃんが、自殺未遂をして保護室に連れて行かれた夜。暴れる彼女の腕に刻まれた、赤黒い傷を脳裏で持て余しながら、サバの味噌煮、食べた。

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▽戦をすると腹が減る

そして、わたしが頭を打ち付けて叫びたくなる真夜中。タケダという看護師さんが、よく氷を持ってきてくれた。

わたしは自傷することがクセになっていた。幻聴が聞こえた時、先の見えない不安に押しつぶされそうな時、壁に頭をぶつけた。そうすると、「痛い」という強い感覚に、幻聴や不安が押し流されるのだ。

自傷・自殺する子どもたち』(松本俊彦)によると、自傷行為を無くす道は、大きく2つある。

自傷するきっかけとなる苦痛を無くす    ②自傷の代わりになる、違う方法を身に着ける

タケダさんは、②にある、自傷の代わりになる、違う方法』を教えてくれたのだと思う。

自傷の代わりになる、違う方法』にはかなりのラインナップがある。筋トレを始め、手首に輪ゴムをはめてはじく(スナッピング)・紙を破る・お気に入りの香水を嗅ぐ…どれも五感を強く刺激するものだ。

タケダさんがチョイスしてくれた「氷を握る」というやり方は、わたしにピッタリだった。

氷を強く掌で握る。とても冷たい。「冷たい」は、そのうち「痛い」になる。「痛い」という強い感覚は、確かに幻聴や不安を押し流す。でも、氷を握るだけなら、血は出ない。皮膚も傷つかない。『自傷行為』には、ならない。

丸くなっていく氷をギュッと握ったまま、何十分も深呼吸を繰り返す。タケダさんも、わたしも、何も喋らない。そのうち、薄暗い病棟の呼吸が聞こえる。タケダさんが息をゆっくり吐き出す音が、耳に入るようになる。やがて自分の呼吸が落ち着く頃には、眠気でベッドに一直線だ。

「氷を握る」という行為には、カラフルな妄想の世界(like 草間彌生)にジャンプしそうな自分を、現実に繋ぎ止める作用があった。ただ、ものすごく、疲れる。大量のエネルギーを使うから、お腹が空いた。

翌朝は、そのおかげで、食パンを食べるスピードが少しだけ速くなる。

ちょっと誇らしげにハチミツを塗る時、「さっさと死ねよ、クズ」という男の人の声は、聴こえなかった。わたしが垂らしたハチミツは、じんわりとパンに歓迎されていく。それを見ていた。

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塗れた。8枚切りの薄い食パンを手早く半分に折って、パクリ。モグモグ。う、うまい〜〜〜。

ハチミツ、出るの、久しぶりだなあ。

ハチミツって、おいしいよなあ。

この瞬間、わたしは、ごくごくフツーの、ハチミツパンが大好きな女子高校生だった。

 

▽ちょっとだけ、それっぽい分析

精神疾患(特に統合失調症)患者は往々にして、「今、自分は病院にいる」ということさえ、認識出来ない。『妄想の世界』が強くなるのに従って、『現実の世界』が消えていくのだ。

酷くなると、今は病院の中にいるのに「現在3098年、自分は宇宙人のリーダーだ!地球人が俺に逆らうな!」と叫び出す…なんて事態になってしまう。

もちろん、治療の基本は薬物投与。でも…そんな患者を、さりげなく『妄想の世界』から『現実の世界』に呼び戻す方法がある。作業療法や芸術療法だ。

例えば、作業療法では、園芸が好まれる。芸術療法では、決められた枠内に絵を描く(絵画療法)・以前好んでいた音楽を使って楽器を鳴らす(音楽療法)なんてものもあるそうだ。

土をいじれば、手の触覚が刺激される。「枠内に絵を描く」というルールがあれば、『「枠の中に描こう」という意識を持ちながら視覚を働かせる』という、患者にとっては非常に複雑な認知機能を使うことになる。想い出のユーミンを聞けば、自分が住んでいた『現実の世界』の情報が、聴覚から脳内に流れ込むだろう。

どれもが、五感に働きかけている。そして、患者は知らず知らずのうちに、現実世界に引き戻されていく。

…味覚にも、そういう作用があるんじゃないかな、と思う。

入院当初、私は精神的に異常だった。だって、神様の声を聞いて便器に顔を突っ込む人なんて、てんで『現実の世界』を認識していないだろ。わたしのサイケデリックな脳内では、常に無調の音楽をBGMとしたカーニバルが行われていて、両親の声でさえ、アニメに出てくる登場人物のセリフになっていた。

でも、ハチミツパンは確かにおいしかった。

「食べ物の匂いを嗅ぐ」「食べる」という行為は、あの激ウマハチミツ食パンは、”能動的に自分を現実世界に寄せていく行為”だったんだと思う。

▽ごはんが超好きになった!!!

そして、もう、見出し通りなんですが、ごはんが超好きになりました!!!ハッピー食いしん坊社会人で〜〜〜す!正規雇用フゥ〜!実は、幻聴が寛解した一方発達障害があることが発覚したのですが、それでもそこそこの充実ライフゥ〜!

オシャレな喫茶店とかうまい肉とか食べに行って、インスタにあげて眺めてグフグフニヤニヤしてます。

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わたしの超かわいいインスタ

健康な体重に戻りまして、更に言えば病気になる前より増えちゃいまして。「もうそれくらいでいいからね」と毎晩自分のお腹に言い聞かせています。

一度その魅力を見失ったからこそ、より愛しさが増しちゃった系ですかね?いや、元鞘に戻ったカップルかっ!

自分では良いツッコミだと思うのですが、「別にそんなに上手いこと言えてないですけど(笑)」とバカリズムにバカにされそうですね。読んでいる人は「バカリズムはこんな記事読まないだろ(笑)」と思っていそうですが、残念!わたしも同じことを思っています!

話がバカリズムに逸れてしまったので、戻します。

さあ、ここからがようやく本題だよ、お嬢ちゃん…その耳かっぽじってよ~く聞きな!!!
※各位、モーツァルトのホルン協奏曲第1番を脳内再生すること!

▽あなたの味方は、ごはんです!

早く退院したいという一心で押し込んでいた食パン・ハンバーグ・サバの味噌煮。これらは、私の回復を助けてくれました。

もちろん、服薬調整や認知行動療法なんかも機能したんだけど…最低限のエネルギーを取っていないと、体を休めていても回復しない。認知の歪みに気付く思考力も生まれない。自力にトイレにも行くことさえできない。「ご飯を食べられるようになる」って、超マストの目標じゃないかな。

中には、「ごはんを食べるのがしんどい」人もいると思います。わたしもずっと、「わたしは悪い子だからご飯を食べちゃいけない」と思っていました。看護師さんの「いい子でも悪い子でもどっちでもいいよ。生きてればいいよ~」という言葉で、その呪いは無事解けたのですが…

『わたしのような価値の無い人間がご飯を食べるのは原罪!』というような、過小解釈的な認知の歪みがあった。同じような意識の方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか…?

そんなあなたも、もう大丈夫。ご飯は、どんな時も、あなたの味方です!!!

悲しい時も、しんどい時も、頭が爆発しそうな時も。あなたがいい子だろうが悪い子だろうが、ごはんは必ず、あなたの血となり肉となり、あなたの回復を手伝ってくれます…お金・人間・環境・職場、泡沫の夢はあなたの元から消えてしまうかもしれません、でも、コイツは、コイツだけは、あなたを裏切りません!!!「う、うまい~~~」を確実に届けてくれるよ!!!

なんだか怪しい勧誘の文句のようになってきてしまいましたが、これは、ただひたすらに、「ご飯ってめっちゃいいですよね」というポジティブキャンペーンです。

えっ、ご飯って、めっちゃいいですよね?「う、うまい~~~」皆さんも好きですよね?

・連休前の金曜の缶ビール
・深夜2時のチキンラーメン
・仕事が上手くいかなかった日のからあげ棒
・仕事が上手くいった日のからあげ棒
・えっネタも選べるのにフルーツまで付いてくるの?とニコニコしてしまう町田の寿司ランチ

こんなん、絶対「う、うまい~~~」でしょ!!!たまんねえだろオラ!!!お前ら、この瞬間のために生きてるんやで!!!最後の寿司ランチは町田の大黒さんというお店です、なんとこれで¥680、最高なので世の中が落ち着いたら是非行ってみてください!!!

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わたしは全人類に、《あなたの好きな「う、うまい~~~」は何ですか?調査》を行いたいです。クールポコ・せんちゃんに発表してもらいましょう。「深夜2時に、チキンラーメンを食べた女がいたんですよ~」とせんちゃんが言ったなら、わたしが「な~~に~~!?たまんね~な!!!」と叫んで餅をつきます。もちろんその餅も食います。…というくらい、「う、うまい~~~」を味わいたいし、「う、うまい~~~」を、誰かに味わってほしいですよね!?皆さん!?ヘイ!!!プチョヘンザッ!!!

▽ごはんが食べられなくなっている人へ

時刻はAM11:00。アンパンマンチーズを食べて、冷静になりました。

最後に、おそらく届かないだろうけど、あなたに、メッセージ。

「ご飯が食べられない」と落ち込んでしまったら、何か1つ、飲み込めそうなモノを探してみてください。ウイダーカロリーメイトが入らなければ、チョコベビーでも、ヨーグルトでもいいよ。

チョコベビーなら、クラスメイトに「俺今日の昼飯チョコベビーだけ~」と謎マウントを取ることも可能です。「わ~た~し~、小食なんですぅ~」とぶりぶりしながらヨーグルトを食べれば、「なんてCuteなYogurt Girlなんだ!」と世界中の人間があなたの虜になり、恋人が1億人できます。  

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ピグレットもおおよろこび!

すみません、ふざけました。お詫びにわたしが有効だった方法を書きますね。

・人に買ってきてもらう           (義務感で押し込めます!)
・パッサパサのクッキーを食べる       (水分が欲しくなります!)
・意図的に便秘にする                                          (苦しさからヨーグルトを摂取したくなります!)

「んなとこでアイデア働かせんなや」と頭叩かれそうな感じですが、背に腹は抱えられません。

この悪あがきで改善すれば何よりですが、こんなチョロ技、効かねえやい!というあなたは、すぐにゴー・トゥー・精神科。なんなら、食欲があっても、しんどかったら精神科やカウンセリング等に行ってほしいな。

自分を助けるために、ありとあらゆる方法を検討してください。助けを求めてください。やり過ぎなんてことないからね。結果としてあなたが美味しくご飯食べられるようになるなら、何したっていいんだから。マジで結果オーライ。わたしはあなたに、「う、うまい~~~」ってニコニコしてほしいです。

▽そして、ごはんを食べられなくなった人がいたら

もちろんその原因を排除出来たらベストですが、状況により難しかったり、解決に時間がかかりそうだったら。

ぜひ、こういう働きかけをしてみてください。

・「一緒にご飯食べよう!」とお誘いする
・なぜか大量に貰ったという設定で食パンをお裾分けする
・「パピコ半分こしようぜ!」と言ってみる
・「今日の私は機嫌がいいのよオホホ」と華麗にバク転してからチョコパイを渡してみる

それでも、食べられないかもしれない。

その人は、「私が食べてないから心配させているのかな…」と落ち込んじゃうかもしれないし、「うるさいな!余計なお世話だ!」とムッとしちゃうかもしれない。

でも!

「なんか最近しんどいなー」って時、背伸びして買ったハーゲンダッツに、同僚から貰ったお久しぶりのアルフォートに、助けられた経験、ありませんか?

医者やカウンセラーは、患者に「一緒にご飯食べよう!」とは言えません。だけど、あなたは、目の前にいるその人に、「一緒にご飯食べよう!」と言うことができます。

え?「そんなの、おせっかい」?「強引」?「偽善」?

考えてみて。神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだわたしと、このnoteを読んでいるあなたは、同じ人間だよね。あなたは文字が読めて、この文章を理解できて、おそらく同じ日本人。わたしが言いたいのは、正常と異常の間の橋は、実はとても短いということ。

フツーに生活してるフツーのあの人は、ちょっとした食い違いや運命で、びっくりするくらいスピーディーに「異常」になっちゃうかもしれない。「なんか元気無さそうだな~」と思った翌日、サクッと自殺しちゃうかもしれないんだよ。

・死んじゃったら、おせっかいも強引も偽善も、何もできない。

・人は案外簡単に死んじゃう。

こう考えると、パピコを半分渡す行為は、純度100%の、正しい行為に思えてきませんか?

 

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ピグレットもおおよろこび!

 

皆さん、おいしいごはんをたくさん食べてください。

そして、もしごはんを食べられなくなった人がいたら、ぜひ。

さりげなく・あるいは超ふざけながら、「一緒に食べない?」と誘ってみてください!!!!!

 


以上!!!!!!終わりです!!!昼食タ〜〜〜イム!!!カンカ〜ン!!!

グダグダくどいストレスフル文章を読み切ったあなた!超お疲れさまでした~!いや~猛者だね!ついでに、ごはんをいっぱい食べるといいですよ!ニクを飲み込め!サカナを食らえ!メシはお前を裏切らねえ!今すぐソイツら味方に付けて、最強ピーポーになっちまいな!!!  

 

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おまけ。今日のわたしのお昼ごはんです。トリキの社長のごはん(from Twitter)が最高なので、超寄せてます。Nice to meet you,味噌煮!