発達障害一人暮らし奮闘記

発達障害(おまけに精神障害)診断済みの23歳女が1人でどうにか生きていく記録です。

【ASD】ゴミ出しのルールがわからない時はどうすればいい?取るべき行動とは【ルール理解】

▽『ゴミ出し』という敵!

 

私には、『曖昧なことが理解できない』という特性があります。

 

もう少し かみ砕いて言うならば、『手順や指示は、ものすごく詳細に書いていないと混乱する』特性があります。

 

ゴミ出しって、一見とても明確な指示があるように見えるんですが、実はそうでもない。

 

引っ越してから、私が一番混乱したことは、ゴミ出しのルールです。

 

▽紙やネットは、そこまで信用できない!

 

『不動産屋から渡されたゴミ出しの紙』と『市役所で貰ったゴミ出しの紙』と『市役所のホームぺージに書いてあるゴミ出しルール』は、全て一致しているとは限りません!

 

「全て一致させろや」って思いますよね。私はこのような食い違いが世界で一番嫌いなので、ムカムカしました。でも、去年のバージョンから更新されてないとか、こっちには細かく書いてあるけどあっちには大体しか書いてないとか、そんなことはよくあります。

 

また、最悪なパターンとしては、「うちのマンションは前日の19時から出していいのよ」パターンがあります。

 

つまり、ルール上はダメだけど、内輪で黙認しあっている暗黙の実際ルールが存在する場合がある、ということです。

 

(二回目ですが、私はこのような食い違いが世界で一番嫌いです。ほんならルール自体変えればよろしいやん!とイライラしてしまいます。)

 

世の中はマジで適当に曖昧になんとなく動いています。 

 

①最強なのは、「見て学ぶ」

 

じゃあ、そんな曖昧な世の中のルールをどう理解するか?

 

最強なのは、不動産・市役所などで貰ったチラシ、ネットで調べた情報に、プラスして実際に見てみるというアクションを取ることです。

 

ゴミ出しの、ものすごく大まかなポイントは、この2点です。

 

ゴミの分別方法
ゴミ出しの曜日・日時
 

ゴミの分別方法については、どこの市町村もとりあえず燃えるゴミがありますよね。

 

燃えないゴミでも汚れが付いたものは燃えるゴミでいいとか、燃えないゴミのこの種類は回収してるとか、それぞれのルールがあるはずです。それは情報で確認しておきます。

 

もし曖昧で理解しにくいものがあれば、とりあえずそれはゴミ袋には入れない!

これなら大丈夫、と自信があるものだけゴミ袋に入れておきましょう。

 

後日ルールを理解できることもあるでしょうし、同じ市町村の人に聞いたり、余裕のある時に改めて調べたりすることもあるでしょう。間違えたから大事故!とかは余程のことが無い限り起こらないと思います。「スプレー缶を燃えるゴミに入れちゃう」とかは超危ないですが、それはチラシ等に書いてあるはず。不安なら、とりあえずお家保管しときましょう。

 

ゴミ出しの曜日・日時に関しても、とりあえず『不動産屋から渡されたゴミ出しの紙』と『市役所で貰ったゴミ出しの紙』と『市役所のホームぺージに書いてあるゴミ出しルール』で確認しましょう。

 

どこかで食い違いがあった場合は、ゴミ出しを出す時間制限(朝9時までとかありますよね)の、少し前にゴミ捨て場を見に行きます。

 

燃えるゴミ・燃えないゴミの判別は難しくても、なんとなく「あっ、燃える・燃えないゴミっぽいな」とか、「粗大ゴミしか出てないや」とか、様子が掴めます。

 

その様子と、事前に入手していた情報の両方を加味して、「おそらく今出して良いだろう」「もしかしたら今はダメかもしれない」という判断をします。

 

この方法で、私はある程度気持ちを落ち着けてゴミ出しすることができました。

 

▽それでも、わからない

ここまでやってもわからなかったのが、段ボールのゴミ出し。

 

①ファーストチャレンジ

 

表やチラシを見ると、「段ボールは集団回収やお近くの行政センターに」とあったのですが、

 

・集団回収ってなに?いつどこに出すの?そもそも私が出せるの?

・行政センターのどこにあるの?いつ出して良いの?

・っていうか私はどっちに出せばいいの?どっちに出してもいいの?

 

という疑問符の嵐で、頭と怒りが爆発しました。

(私がそれまで実家暮らしで、実家のマンションはマンションの倉庫に出せばそれで終わりだったのです。だから知識が無かったのもあると思います。)

 

こういうの、わかりやすく書いといてほしいですよね。アナウンスが無くても皆できちゃうのかもしれないですけど…外国人とか知的能力が低い人も、生活してるじゃん。どうして明瞭な提示をしてくれないんだろう。

 

…という愚痴はともかく、「集団回収 ○○市」とか「集団回収 行政センター」でググったものの、さあ出てこない。

 

『私だけがこんなに苦しんでいるのか?』という惨めさに頭を抱えて、一時断念しました。

 

洗濯機置き場に溜まっていく、大量の段ボール。机とかイスを買っていたもんだから、家にあるだけでも邪魔でしょうがない。自分が理解出来なかった惨めさと、段ボールが、ストレスでした。

 

②セカンドチャレンジ

 

日を置いて、再び調べてみました。

 

集団回収は、そもそもPTA?町内会?みたいな団体に入っている者同士がまとめてゴミ出しすることらしい…ということがわかりました。

 

町内会費は引っ越しした時に取られたような気がしますが、取られただけで、回覧板とかないし誰とも何とも関わりがない。わ、わからない。

 

ということで、近くの行政センターのHPを再度見てみる。

 

ゴミ出しについての項目やボタンはありませんが、月ごとのチラシがありました。

 

PDFで載っているそれを、1つ1つ確認していきます。

 

ゲートボール。健康診断。絵本読み聞かせ。のどかだ…のどかな情報しかないよ…やっぱり関係ないか…でも調べる所ないし…とイライラポチポチしていたら、見つけました。

 

ゴミ出しに関する記事がありました。行政センターの中のゴミ出しの場所と、日時が書いてあります!

 

…というわけで、晴れて段ボールを出す場所がわかりました。

 

家の中にあった大量の段ボールは、行政センターのゴミ出し用倉庫へこんにちは。鎮座する段ボールと共にあった私のストレスも、幾分消えましたとさ。

 

③その後、発覚した衝撃の事実…

 

カウンセリング中の世間話で発覚したのですが、

 

なんと、家から徒歩5分のスーパーに、段ボール回収場がありましたとさ!

 

車を運転できない私は、徒歩30分かけてヒーヒー言いながら、必死の思いで行政センターまで持って行ったというのに…。

 

何だか拍子抜けというか、正しい情報にたどり着くって、すごく大変なんだなと思いました。

 

私の場合はカウンセラーの方がたまたま知っていたのですが、これ、お友達がいたらこんなに悩まなかったのかなあ、なんて思ったり。

 

友人って大事ですね。まあ、引っ越し先で友人を作るというのも、だいぶ難しそうですけれど…。

 

 

▽当たり前に出来ること、かもしれないけど

「わざわざ記事にしなくても、みんなそれくらいやってるよ」と感じる人がいるでしょう。

 

でも、私にとっては「当たり前に出来ること」ではないのです。たとえ、ゴミ出しでさえ。

 

『書いてあることが矛盾している』とか、『書いてあることとやっていることが違う』という現象は、それ自体が私にとってストレスです。

 

あるいは、『書いてあることは全て正しく、人間はそれに沿って行動すべき』という堅い自分ルールがあり、そこに違反するという理由でストレスを感じているのかもしれません。

 

あと、「いやもっとわかりやすく書けよ!」というイチャモン的ストレスもあります。

 

自分では、至極真っ当だと思いますけどね。「1人暮らしできない」とされる人たちだって、こういうゴミ出しの仕方1つがわかりやすくなり、生活しやすくなり…その積み重ねがあれば、自立できるようになる障害者は少なからず出てくると思うので。

 

そんな訳で、引っ越してからゴミ出しに慣れるという些細なことにさえ、超ストレスを感じていたお話でした。

 

ついでに言えば、「電話する」という選択肢はありませんでした。「わかりにくい情報を提示する方が悪い」「なんでこっちから聞かにゃならんのだ」という頑固親父根性なので、嫌だったんです。

 

でも、手軽で早く問題が解決すると思います。ノットあまのじゃくな皆さんは、是非電話で聞くという選択肢も視野に入れてください。

 

 

そして、これもアスペルガーの為せる技と言うべきか、事前に「食い違っている場合があるよ」「その場合はこうするといいよ」というアナウンスがあれば、多少ストレスは少なかったと思います。

 

「見通しが付くと安心する」「見通しから外れた事象がストレスになる」という発達障害の特性でしょうか。あるいは、「見通しから外れることもあるという見通し」が持てたら、ほんの少しでもストレスの量が変化するかもしれませんね。

 

というわけで、新しい土地でゴミ出しにちょっぴり悩むであろう方々、頑張ってください。見通しから外れることはよくあります…!頑張ろうな!